北海道大学情報基盤センターが提案した計画が、文部科学省の公募事業「AI for Scienceに不可欠な計算資源の戦略的増強」における「(ii)既存の計算資源等による共用の効率化を図る取組」に採択されました。
本事業は、AI for Scienceの推進による科学研究の革新に向けてHPCIを通じた計算資源の共用を行う我が国の大学・研究機関等に対して、提供可能な計算資源の充実やその効率化に必要となる共用計算資源の増強等の取組を支援することで、「AI for Scienceによる科学研究革新プログラム」をはじめとした種々の取組と一体的に、我が国のAI for Science先進国の地位の確立を目指すものです。
本事業において、本センターでは、2025年4月から運用している学際大規模計算機システムの中核をなすスーパーコンピュータシステム「Grand Chariot 2」の設備を活用し、AI向けハイエンドGPUを増強します。具体的には、オールフラッシュ構成のストレージシステムや水冷設備等を活用してGPU資源を拡充し、HPCIを通じた占有利用形式で資源提供を行う計画です。これにより、実験・観測等と連携したリアルタイム性が重視される支援系および自律系のAI for Science技術の研究開発を支援します。さらに、2025年度に本センターに新設された知識生成基盤研究部門の教員を中心とするAI関連技術の支援や、北海道大学J-PEAKS事業における農林水産・フィールド科学分野等での活用・連携も進めていきます。
本センターの計画の概要
注1)文部科学省のHPで公開されている資料と同じものです。
注2)数量やスケジュール等は計画段階の内容であり、半導体価格をはじめとする国際情勢等の変動により、今後変更となる可能性があります。
今回の公募事業では、本センターのほか、以下の3センターの計画も採択されました。
・筑波大学 計算科学研究センター
・東京大学 情報基盤センター
・九州大学 情報基盤研究開発センター
また、採択された4センターが連携してAI for Scienceを推進するため、2026年6月8日付で「国立大学法人北海道大学・国立大学法人筑波大学・国立大学法人東京大学・国立大学法人九州大学の『AI for Science』推進に関する覚書」を締結しました。本覚書に基づき、4大学は以下の取組を共同で推進します。
・GPUクラスタを含むAI研究基盤の高度化および効率的運用
・AI for Scienceに関する共同研究の推進
・システム導入・運用ノウハウの共有と標準化
・AI for Scienceを担う研究者・技術者の育成
・国際研究機関との連携強化
本センターは、本事業によりGPU資源を増強するスーパーコンピュータシステム「Grand Chariot 2」を含む学際大規模計算機システムについて、HPCIを通じた共用、学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点(JHPCN)の公募型共同研究課題による共用、本センターの萌芽型共同研究課題による利用、ならびに一般利用および民間企業利用を通じて、HPC、計算科学、AIをはじめとする幅広い研究開発を支援し、AI for Scienceの推進に貢献していきます。
■関連リンク
・北海道大学 情報基盤センター 学際大規模計算機システム
・北海道大学 情報基盤センター 知識生成基盤研究部門
・北海道大学 J-PEAKS事業
・革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)
・学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点(JHPCN)
■問い合わせ先
北海道大学 情報基盤センター 共同利用・共同研究担当
kyodo[at]oicte.hokudai.ac.jp
※メールアドレスの「[at]」は、「@」に置き換えて送信してください。