北海道大学情報基盤センター

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センター長からのメッセージ

北海道大学情報基盤センター長 棟朝 雅晴

北海道大学情報基盤センターは,2003年4月に大型計算機センターと情報メディア教育研究総合センターの統合により設立され,本学における情報基盤の高度化に向けた研究開発を推進しています。

大型計算機センターが全国共同利用施設として法制化されて50周年を迎えますが,この半世紀の間に情報基盤を巡る環境は大きく様変わりし,パーソナルコンピュータ,インターネット,スマートフォン,クラウド,さらには人工知能など,50年前はSF小説など想像上のものだった技術,さらにはその予想を上回る技術が多くの人々の生活を豊かにしています。本センターにおいても時代の要請に合わせて研究開発を発展させて参りました。

スーパーコンピュータやクラウドなど情報基盤の設計,構築,利活用に関わる研究開発に加え,ネットワークやセキュリティに関する研究開発,コンテンツやメディアを活用した教育研究など,本センターの達成すべきミッションは情報関連分野全般に渡ります。本センターを構成する6部門,スーパーコンピューティング研究部門,情報ネットワーク研究部門,デジタルコンテンツ研究部門,メディア教育研究部門,システムデザイン研究部門,サイバーセキュリティ研究部門,それぞれの特色を生かした研究開発を推進しています。2009年6月には,本センターがネットワーク型の「学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点」として認定され,全国の研究者を対象とした学際的な共同利用・共同研究を支援しています。さらに,2015年10月には本センター内にサイバーセキュリティセンターを設置し,安心,安全な情報基盤の実現に向けた活動を進めて参りました。

平成30年度においては,スーパーコンピュータシステムとインタークラウドシステムから構成される「学際大規模計算機システム」を更新し,2018年12月より全国共同利用サービスとしての提供を開始いたしました。新スーパーコンピュータシステムは旧システムの20倍以上となる約4ペタフロップスの演算性能を有し,利用者の利便性やプログラムの互換性にも配慮した使いやすいシステムとして,多くの研究者にご利用をいただくとともに,「学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点」や全国規模の「High Performance Computing Infrastructure(HPCI)」における,最先端の共同研究課題において活用されています。

また,本センターにおいては,2011年より「北海道大学アカデミッククラウド」として,他大学にさきがけて学術研究向けのクラウドサービスを展開して参りました。関連する取り組みが評価され,本学の工学分野におけるミッションの再定義において「インタークラウドシステムの実用に向けた研究」を推進することを掲げておりましたが,その成果として新システムにおいては「北海道大学ハイパフォーマンスインタークラウド」として,北海道から九州に至る全国規模のインタークラウドシステム基盤を実現し,利用者がクリックして申請するだけで,全国規模の広域分散クラウドシステム基盤をパッケージとして利用できるサービスを提供しております。

グローバル規模の情報基盤については,インターネット,ウェブ,クラウド,と進化してきましたが,単に情報をやりとりするだけではなく,機械学習や人工知能など高度な情報処理を行うための「知的な」情報基盤が求められています。本センターにおいても,現在「人工知能対応先進的計算機システム」の調達を進めており,本年度後半には学内研究者向けのサービス提供ならびに共同研究の公募を開始する予定です。

近年の急速な情報関連技術の発展により,情報基盤をとりまく状況は大きく変化しており,社会からのニーズや期待される役割も増える一方です。情報関連分野において,次の50年にどのような進化が起こるのか予想することは困難ではありますが,大学における学術情報基盤は何のために存在するのか?どのようなサービスや価値を提供し,社会に貢献できるのか?といった問いを常に意識しつつ,本学のみならず学術分野を中心として社会全体にとって真に必要とされるセンターとなるべく,地道に研究開発を進めて参りたいと存じますので,ご支援のほどよろしくお願いいたします。

令和元年10月
情報基盤センター長
棟 朝 雅 晴